食べ物クイズ
食べ物クイズ 味噌汁と鍋の郷土料理
味噌汁、鍋、だんご汁。日本各地で受け継がれてきた「汁もの」の郷土料理をたずねるクイズです。孟宗汁、てっぽう汁、三平汁、とうがん汁、納豆汁、だんご汁、どんがら汁、へちま汁、いしる鍋、しじみ汁まで、土地ごとのいわれと工夫を解説に添えています。かっこの中は読み方です。全10問、全問に声かけ例が付いています。
10問・3択・約20分|全問に声かけ例つき
第1問
北海道の根室(ねむろ)地方では、カニを入れた味噌汁を「てっぽう汁」と呼びます。名前の由来は、カニを食べるときのある様子が、鉄砲に弾を詰める仕草に似ているから、といわれています。どんな様子でしょう?
- 1箸でカニの足をつつく様子
- 2カニの殻を手で割る様子
- 3汁をお玉ですくう様子
こたえ1 箸でカニの足をつつく様子
解説
箸でカニの足をつつく様子です。それが鉄砲に弾を詰める仕草に似ていることから、この名がついたといわれています。根室地方では古くから漁師料理として食べられてきました。カニから出る出汁がうま味になります。
声かけ例
「ゆっくり味わって食べるごちそうが出ると、ご家庭の食卓は、どんなふうでしたか?」
第2問
山形県の庄内(しょうない)地域で、初夏に作られる「孟宗汁(もうそうじる)」。たけのこ(孟宗竹)の味噌汁です。味噌のほかに、少量の水でのばして加えるものがあります。何でしょう?
- 1牛乳
- 2酒粕(さけかす)
- 3ごま
こたえ2 酒粕(さけかす)
解説
酒粕です。孟宗汁は、酒粕と味噌を少量の水でのばしてから加えて作ります。孟宗は鶴岡(つるおか)市の湯田川(ゆたがわ)温泉周辺が産地として知られ、収穫のピークは5月中旬。初夏を告げる料理とされています。
声かけ例
「初夏を告げる便りが届くころ、このあたりの朝は、どのように明けていきましたか?」
第3問
北海道の「三平汁(さんぺいじる)」。道央や道東では、サケと、人参や大根などの野菜を煮て作ります。ここで主に使われるサケは、どんなサケでしょう?
- 1生のサケ
- 2燻製(くんせい)にしたサケ
- 3塩漬けにしたサケ
こたえ3 塩漬けにしたサケ
解説
塩漬けにしたサケです。三平汁は、塩漬けにしたサケやニシンなどの魚を野菜といっしょに煮る郷土料理で、魚の塩気で味をつけるのが基本とされます。味噌や醤油、酒粕で味をつける家庭もあります。200年以上前から食べられていたとされ、冬に体を芯から温める定番です。
声かけ例
「冬の夕方、温かい汁物の湯気が立つと、ご家庭の中は、どんな空気になるものでしたか?」
第4問
愛知県で作られる「とうがん汁」。とうがんは夏が旬の野菜なのに、漢字では「冬」の字を使って「冬瓜」と書きます。その名の由来といわれるのは、どんなことでしょう?
- 1冬至に食べる習わしがあるから
- 2涼しい暗い場所に置けば冬まで持つから
- 3冬の初めに種をまくから
こたえ2 涼しい暗い場所に置けば冬まで持つから
解説
涼しくて暗い場所(冷暗所)に置けば冬まで持つから、といわれています。皮が厚くかたいため日持ちがよく、「冬瓜」と名付けられたそうです。愛知県はとうがんの出荷量が沖縄に次いで全国第2位で、とうがん汁は、とうがんに出汁のきいたあんをかけた料理です。
声かけ例
「秋が深まるにつれて、冬に向けた台所のようすは、このあたりではどのように変わっていくものでしたか?」
第5問
山形県の冬の家庭料理「納豆汁」。むかしは、納豆を家で作ることも珍しくありませんでした。煮た大豆を、あるものでつくった筒に詰めて、こたつの脇などの温かい場所に一晩から二晩置きました。何でつくった筒でしょう?
- 1藁(わら)
- 2竹
- 3和紙
こたえ1 藁(わら)
解説
藁です。藁でつくった筒に煮た大豆を詰め、温かい場所に一晩から二晩置いて納豆を作っていました。納豆汁は、その納豆をすり鉢で粒が見えなくなるまですりつぶして味噌とあわせた汁で、とろみがあって冷めにくく、寒い冬に体を温める汁物として作られてきました。
声かけ例
「冬の家の中で、あたたかい場所に人が集まると、どんなやりとりが交わされましたか?」
第6問
大分県の「だんご汁」は、小麦粉をこねて、手で薄い帯のように引きのばした「だんご」を汁で煮ます。なぜ薄く引きのばすのでしょう?
- 1のどごしをなめらかにするため
- 2鍋に入れたとき、くっつかないようにするため
- 3煮たときに味がしみ込みやすくするため
こたえ3 煮たときに味がしみ込みやすくするため
解説
煮たときに味がしみ込みやすくするためです。引きのばして薄い帯状にするのは、汁で煮こむときに味が入りやすいからです。大分県は台地が多く米づくりに適さない土地が多かったため、畑で麦などをつくり、粉にして食べる文化が根づきました。だんご汁はその代表で、うどんよりコシが強く、歯応えを楽しめます。地元の祭りやイベントでも振る舞われます。
声かけ例
「いつものごはんと違う粉ものが食卓に出ると、ご家庭の人たちは、どう迎えていましたか?」
第7問
山形県の庄内地域で冬に食べられる「どんがら汁」は、寒い時期にとれるマダラを使った味噌仕立ての汁です。味の決め手になるのは、マダラのどの部分でしょう?
- 1肝(きも)と白子
- 2骨と皮
- 3頭と目玉
こたえ1 肝(きも)と白子
解説
肝と白子です。肝は味噌のスープに溶いたり、一口大に切って煮込んだりしてコクを出します。「どんがら」は「あら」を指す言葉で、寒ダラを頭から尻尾まで余すことなく使うのが特徴です。毎年1月には酒田市や鶴岡市を中心に「寒鱈(かんだら)まつり」が開かれ、どんがら汁が振る舞われます。
声かけ例
「年が明けて間もない寒い日、このあたりの町には、どんなにぎわいでしたか?」
第8問
鹿児島県の夏の料理「へちま汁」。へちま入りの味噌汁を、あるものが入った器に注いで食べます。何が入った器でしょう?
- 1ところてん
- 2そうめん
- 3こんにゃく
こたえ2 そうめん
解説
そうめんです。鹿児島県では古くからへちまを食用にしてきました。ほかの地域ではたわしや化粧水に使うことが多いので、めずらしい食べ方です。夏の代表的な料理で、お盆の料理にも欠かせません。
声かけ例
「夏の暑い日の食事どきは、ご家庭の中で、どんなふうに過ごしていましたか?」
第9問
石川県の能登(のと)地方に伝わる調味料「いしる」は、「いしる鍋」の味つけに使われます。いしるのおもな原料は、何でしょう?
- 1昆布
- 2ホタテの貝柱
- 3スルメイカの内臓
こたえ3 スルメイカの内臓
解説
スルメイカの内臓です。自然塩を加えて塩漬けにし、数年ほど発酵・熟成させて作ります。「いしる」は「魚汁(うおしる)」がなまったものとされ、地域によってはイワシやサバなども使われます。独特のクセとにおいがありますが、魚介のうま味が溶け込んでいて、旬の魚介と野菜を煮たいしる鍋は地元の冬の定番です。
声かけ例
「クセのある味の食べ物が出ると、ご家庭では、どんな話が始まりましたか?」
第10問
島根県の宍道湖(しんじこ)でとれるシジミで作る「しじみ汁」。味噌汁にするとき、味噌を入れるのはどんなときがよいとされているでしょう?
- 1シジミが口を開いたとき
- 2火にかける前の、水のとき
- 3シジミを入れて30分煮たあと
こたえ1 シジミが口を開いたとき
解説
シジミが口を開いたときです。「煮すぎるな」という意味の言い伝えが出雲(いずも)に残っています。宍道湖は全国で7番目に大きい汽水湖で、シジミは日常食として根づいています。ひと昔前は、シジミを積んだリヤカーを引いたおばあさんが町を売り歩く光景が、朝の風物詩でした。
声かけ例
「朝、売り歩く人が町に来ると、このあたりでは、どんなやりとりが交わされていましたか?」
声かけ例の使い方
正解を言ったあとに、そのまま読み上げてください。答え合わせで終わらせず、その場の会話につなげるための一言です。 知識を問い直すのではなく、その方の経験を聞く形にしてあります。正解・不正解には触れないので、外した方にも同じように聞けます。
このサイトのクイズは、脳トレや会話のきっかけとして使うものです。認知症の予防や治療の効果をうたうものではありません。