食べ物クイズ
食べ物クイズ 野菜と和菓子と台所のふしぎ
身近な食べ物の「どうして?」をたずねるクイズです。ピーマンやメロン、りんごの色や模様のわけから、かたくり粉・缶詰・凍り豆腐・納豆・ジャガイモの話、桜餅やきんつばのいわれまで、台所でおなじみのものばかりを集めました。解説に、そのわけを添えています。かっこの中は読み方です。全10問、全問に声かけ例が付いています。
10問・3択・約20分|全問に声かけ例つき
第1問
緑色のピーマンを、そのままにしておいたら、赤くなっていました。これは、なぜでしょう?
- 1熟したから
- 2日に焼けたから
- 3くさりはじめたから
こたえ1 熟したから
解説
熟したからです。緑色のピーマンは、まだ熟していないものです。大きくなって熟すにつれて、赤い色素(しきそ)が増えて、赤くなります。熟すと苦みが消えて、甘みが出てきます。
声かけ例
「苦みのある野菜が食卓に並ぶと、子どものころ、ご家庭ではどんな言葉で食べるようにすすめられましたか?」
第2問
メロンの皮にある、網の目のような模様。これは、どうしてできたものでしょう?
- 1刃物でつけた傷のあと
- 2網に入れて育てたあと
- 3皮にできたひびのあと
こたえ3 皮にできたひびのあと
解説
皮にできたひびのあとです。メロンの果肉が大きくなるとき、皮がはじけてひびができます。そのひびが、かさぶたのようになったものが網の目です。
声かけ例
「見た目の変わった果物や野菜が店先に並ぶと、このあたりの人たちはどんなふうに手に取って話していましたか?」
第3問
料理にとろみをつける「かたくり粉」。いまは多くがジャガイモから作られています。では、もともとは何から作られていたでしょう?
- 1クリの木の実
- 2ユリのなかまの草花の球根
- 3クズという草の根
こたえ2 ユリのなかまの草花の球根
解説
ユリのなかまの草花の球根です。かたくり粉は、もともとユリのなかまの「カタクリ」の球根からとれるでんぷんで作られていたので、この名前で呼ばれました。カタクリからとれるでんぷんは少ないので、明治時代以降、北海道で作られていたジャガイモのでんぷんが使われるようになりました。
声かけ例
「道ばたや庭先の草花の名前は、子どものころ、まわりの大人からどう教わるものでしたか?」
第4問
塩漬けの桜の葉で、もちを包んだ桜餅。江戸時代に、向島(むこうじま)の長命寺(ちょうめいじ)の門番が考えたといわれます。門番は、ある苦労から桜餅を思いついたそうです。何の苦労だったでしょう?
- 1桜の葉の掃除
- 2花見の客の人ごみ
- 3売れ残ったもち
こたえ1 桜の葉の掃除
解説
桜の葉の掃除です。門番の新六(しんろく)という人は、春になると桜の葉の掃除に苦労していました。葉をなんとか使えないかと考えて、塩漬けにした桜の葉でもちを巻いて売り出したところ、たいへん評判になったといいます。
声かけ例
「朝の掃き掃除の時間には、このあたりの近所どうしで、どんなやりとりが交わされていましたか?」
第5問
10月10日は「缶詰の日」です。明治10年のこの日、北海道の石狩(いしかり)で、日本で最初の缶詰工場が缶詰づくりを始めました。何の缶詰だったでしょう?
- 1サケ
- 2ニシン
- 3カニ
こたえ1 サケ
解説
サケです。北海道開拓使(かいたくし)が石狩に缶詰所をつくり、アメリカから招いた技術者の指導で、石狩川でとれたサケの缶詰を作りはじめました。この年に作られたサケの缶詰は、1万6千缶近くにのぼります。そのころは、缶詰の「缶」の字ではなく、くだを表す「管」の字を使って「管詰」と書いていました。
声かけ例
「食べ終えた缶詰の空き缶は、このあたりではどんなふうに使い回されていましたか?」
第6問
皮をむいたりんごは、時間がたつと茶色くなります。茶色くなったりんごを、ある飲みものに10分ほどひたしておくと、きれいな色に戻ります。どの飲みものでしょう?
- 1牛乳
- 2麦茶
- 3オレンジジュース
こたえ3 オレンジジュース
解説
オレンジジュースです。果汁100%のオレンジジュースを使います。りんごが茶色くなるのは、果肉に含まれるタンニンなどが空気にふれて、酸化が進むからです。オレンジジュースのビタミンCが、茶色くなった部分をもとに戻します。バナナやなすの色が変わるのも、同じわけです。
声かけ例
「家の中でりんごの皮が長くつながってむけていくと、そばの人たちはどう見守るものでしたか?」
第7問
豆腐を凍らせて、かわかした「凍り豆腐(こおりどうふ)」。高野山(こうやさん)で生まれたものは「高野豆腐」と呼ばれました。では、信州や東北の農村で生まれたものは、何と呼ばれたでしょう?
- 1焼き豆腐
- 2しみ豆腐
- 3ざる豆腐
こたえ2 しみ豆腐
解説
しみ豆腐です。凍り豆腐は鎌倉時代の終わりに生まれた日本の食品で、高野山で生まれた高野豆腐と、信州や東北地方の農村で生まれた凍豆腐(しみどうふ)の2つがありました。のちに、2つをまとめて「凍り豆腐」と呼ぶようになりました。
声かけ例
「冬のいちばん冷えこむ朝、家の中ではどんなふうに一日が始まりましたか?」
第8問
お店で売られている納豆の容器は、底がでこぼこしています。これは、なぜでしょう?
- 1重ねたときに、すべらないようにするため
- 2たれが、底にたまらないようにするため
- 3豆のあいだに、空気を通すため
こたえ3 豆のあいだに、空気を通すため
解説
豆のあいだに、空気を通すためです。納豆の糸は、煮た大豆の表面で納豆菌が増えてできます。納豆菌が増えるには酸素が必要なので、大豆を強く押しこまず、豆のあいだにすき間ができるように盛りこみます。お店の納豆の容器の底がでこぼこしているのも、この工夫のひとつです。容器は、発泡スチロールのほか、紙カップや経木(きょうぎ)なども使われています。
声かけ例
「経木や紙に包んだ豆腐や納豆を渡すとき、このあたりのお店では、お店の人とお客さんのあいだでどんなやりとりがあるものでしたか?」
第9問
ジャガイモには、土地によってたくさんの呼び名があります。そのひとつに「五升芋(ごしょういも)」があります。数字の五に、お米をはかる升(ます)と書きます。この名前は、何からついたといわれるでしょう?
- 1とれる量が多いこと
- 2米五升と取りかえたこと
- 3五升ますのような形
こたえ1 とれる量が多いこと
解説
とれる量が多いことです。「五升芋」や「八升芋」は、とれる量の多さを表した呼び名です。年に2度つくれることからついたと考えられる「二度芋(にどいも)」という呼び名もあり、ジャガイモは別名の多い作物です。
声かけ例
「野菜がたくさん出回るころ、このあたりでは、ご近所どうしのおすそ分けはどう回ってきましたか?」
第10問
和菓子の「きんつば」は、大阪で生まれたときは「銀つば」という名前でした。江戸で「きんつば」と呼ばれるようになったのは、なぜでしょう?
- 1金箔(きんぱく)をのせて売ったから
- 2焼き色がついて、金色に見えたから
- 3値段が、銀つばの倍だったから
こたえ2 焼き色がついて、金色に見えたから
解説
焼き色がついて、金色に見えたからです。大阪の銀つばは、まわりに米の粉をまぶして焼いたので、焼き色がつきにくいものでした。江戸では、水でといた小麦粉をまぶして焼いたので、少し焦げ色がついて金色に見えました。「銀より金が上」ということもあって、きんつばと呼ばれるようになりました。もとは、刀の鍔(つば)のように丸い形でした。
声かけ例
「焼き菓子のこうばしいにおいがしてくると、子どものころ、まわりの子どもたちはどう動き出していましたか?」
声かけ例の使い方
正解を言ったあとに、そのまま読み上げてください。答え合わせで終わらせず、その場の会話につなげるための一言です。 知識を問い直すのではなく、その方の経験を聞く形にしてあります。正解・不正解には触れないので、外した方にも同じように聞けます。
このサイトのクイズは、脳トレや会話のきっかけとして使うものです。認知症の予防や治療の効果をうたうものではありません。