食べ物クイズ
食べ物クイズ 郷土のおやつと和菓子のいわれ
各地に伝わる、おやつと和菓子の名前のいわれや工夫をたずねるクイズです。いきなり団子、鬼まんじゅう、水まんじゅう、炭酸まんじゅう、はげ団子、かんころ餅、ふくれ菓子、ほたようかん、ずんだ餅、松山のタルトまで、土地ごとの素朴なおやつを解説に添えています。かっこの中は読み方です。全10問、全問に声かけ例が付いています。
10問・3択・約20分|全問に声かけ例つき
第1問
熊本県のおやつ「いきなり団子」は、輪切りにしたさつまいもを、小麦粉の生地で包んで蒸したものです。名前の「いきなり」は、熊本の言葉でどんな意味だといわれるでしょう?
- 1急に・突然
- 2簡単・手早く
- 3大きい・立派
こたえ2 簡単・手早く
解説
「簡単・手早く」の意味です。短い時間で簡単につくれるうえ、急なお客さんが来たときにもすぐ出せることが、名前の由来といわれています。阿蘇山のふもとの農家では、さつまいもを収穫する秋の農作業の間のおやつによくつくられていました。
声かけ例
「急に人が見えたとき、家の中ではどんなやりとりがありましたか?」
第2問
愛知県で親しまれている「鬼まんじゅう」は、さつまいもでつくる蒸しおやつです。名前の「鬼」は、どんなところからついたといわれるでしょう?
- 1蒸すと赤く色づく
- 2蒸すと大きく割れる
- 3角切りのいもがごつごつ見える
こたえ3 角切りのいもがごつごつ見える
解説
角切りにしたさつまいもの角がゴツゴツ見える姿が、鬼のツノや金棒を思わせたことから、この名がついたといわれています。地域によって「芋ういろ」「芋まん」「芋まんじゅう」などの呼び名もあります。
声かけ例
「おやつの時間になると、家の中はどんなようすでしたか?」
第3問
岐阜県の大垣(おおがき)市の夏の名物「水まんじゅう」は、くず粉の生地であんを包み、井戸水で冷やします。くず粉は冷やすとかたくなるので、水に強い粉をまぜて、もっちりさせたと伝わります。何の粉でしょう?
- 1わらび粉
- 2米粉
- 3片栗粉
こたえ1 わらび粉
解説
わらび粉です。つくりはじめのころはくず粉だけを使っていましたが、くず粉は水に溶けやすく、冷やすとかたくなってしまうため、水に強いわらび粉をまぜて完成したと伝えられています。豊富な地下水に恵まれた大垣では、各家庭の井戸で野菜や果物を冷やしていました。
声かけ例
「夏の暑い日、冷たいものを冷やしておくのに、このあたりではどのような工夫がありましたか?」
第4問
群馬県でよくつくられる「炭酸まんじゅう」は、小麦粉の生地であんを包んで蒸したおまんじゅうです。名前に「炭酸」とつきますが、生地に加えているものは何でしょう?
- 1炭酸水
- 2重曹(じゅうそう)
- 3お酒
こたえ2 重曹(じゅうそう)
解説
重曹です。生地に重曹を加えるため、甘みとほんのりとした苦味が特徴です。昔は甘いものがとても希少で、貴重な砂糖を使った炭酸まんじゅうは、十五夜のおもてなしや農作業のごほうびに出される特別なごちそうでした。「ふかしまんじゅう」「田舎まんじゅう」とも呼ばれます。
声かけ例
「ごほうびにおやつをいただけた日は、ご家庭ではどのようなようすでしたか?」
第5問
香川県の「はげ団子」は、農家が田植えを終えるころの、ある節目の日につくって食べ、半日ほど休んで疲れを癒す習わしのおやつです。名前の「はげ」の元になった節目の日は、何でしょう?
- 1半夏生(はんげしょう)
- 2彼岸(ひがん)
- 3八十八夜
こたえ1 半夏生(はんげしょう)
解説
半夏生です。7月2日ごろにあたり、梅雨が明けるころでもあります。収穫したばかりの小麦粉でだんごをつくり、神仏に供えて家族で食べます。名前は、半夏に食べることや、だんごの表面にあんがまだらにつく様子から付いたといわれます。
声かけ例
「梅雨が明けるころ、このあたりでは季節のおやつにどんなものが出ましたか?」
第6問
長崎県の五島(ごとう)地方の「かんころ餅」は、さつま芋を薄く切って干した「かんころ」を、貴重な餅米にまぜてつきます。冬の保存食として、各家庭でつくられました。まぜるのは、どんなよいことがあったからだといわれるでしょう?
- 1つきあげる時間が短くなる
- 2冷めてもやわらかい
- 3餅米が少なくてすむ
こたえ3 餅米が少なくてすむ
解説
高価な餅米を少なくしても、みんなが十分な量を食べられたからといわれています。五島地方では、さつま芋を薄くスライスして天日干ししたものを「かんころ」と呼びます。いまは長崎の特産品として、一年を通して買えます。
声かけ例
「冬のあいだ、お餅は、ご家庭ではどんなふうに食べていましたか?」
第7問
鹿児島県の郷土菓子「ふくれ菓子」は、小麦粉と卵に、ある甘味料をまぜて蒸します。この甘味料は、江戸時代から鹿児島に強く根づいたといわれます。何でしょう?
- 1黒糖
- 2水あめ
- 3白ざらめ
こたえ1 黒糖
解説
黒糖です。鹿児島で黒糖が甘味料として強く根づいたのは江戸時代といわれ、黒糖を使ったさまざまな郷土の味が生まれました。重曹を使ってふっくら仕上げるので「ソーダ菓子」とも呼ばれ、むかしは豊作を願う祭りの席や農作業のお茶うけに食べられました。
声かけ例
「お祭りや集まりのとき、このあたりではどんなお菓子が出ていましたか?」
第8問
徳島県の、蒸してつくるお菓子「ほたようかん」。名前の「ほた」は、徳島の方言で、あるようすを指す言葉です。どんなようすでしょう?
- 1中に空洞(くうどう)ができていること
- 2蒸しあがりのふくらみ
- 3生地の甘さ
こたえ1 中に空洞(くうどう)ができていること
解説
中に空洞ができていることを「ほた」と呼びます。ふわふわとしたスポンジのような見た目から、この名がつきました。大正時代までは「松風」と呼ばれる蒸しようかんが食べられていて、昭和の初めごろから駄菓子屋で売られはじめたと言われます。
声かけ例
「このあたりの駄菓子屋さんには、どんなお菓子が並んでいましたか?」
第9問
宮城県を代表する郷土料理「ずんだ餅」。餅にからめる、鮮やかな緑色のあんは、どの豆をつぶしてつくるでしょう?
- 1小豆
- 2黒豆
- 3枝豆(えだまめ)
こたえ3 枝豆(えだまめ)
解説
枝豆です。つぶした枝豆に砂糖で味をつけて、餅にからめます。名前には、豆を打つ音「豆ん打(ずんだ)」から来たという説など諸説があります。ごま餅やくるみ餅とならび、来客用に出されることが多いお餅です。
声かけ例
「お餅が食卓に並ぶ日は、このあたりではどのようなようすでしたか?」
第10問
愛媛県の松山(まつやま)市では、カステラ生地であんを巻いたお菓子を「タルト」と呼びます。江戸時代、松山藩主が、このお菓子のもとになった南蛮菓子に出会った港町は、どこでしょう?
- 1神戸
- 2長崎
- 3横浜
こたえ2 長崎
解説
長崎です。藩主が長崎の海上警備に出向いたとき、カステラの中にジャムを巻いた南蛮菓子のタルトに出会いました。製法を松山に持ち帰り、四国特産のゆずをアクセントに加えて、和風のお菓子に変えたといわれています。名前はオランダ語でケーキを意味する「taart」などに由来するという説があります。
声かけ例
「カステラのような洋風のお菓子は、このあたりでは、どのようなときに目にするものでしたか?」
声かけ例の使い方
正解を言ったあとに、そのまま読み上げてください。答え合わせで終わらせず、その場の会話につなげるための一言です。 知識を問い直すのではなく、その方の経験を聞く形にしてあります。正解・不正解には触れないので、外した方にも同じように聞けます。
このサイトのクイズは、脳トレや会話のきっかけとして使うものです。認知症の予防や治療の効果をうたうものではありません。