ことわざクイズ
ことわざクイズ いわれと本来の意味
よく知られたことわざの、言葉の続き・いわれ・本来の意味をたずねるクイズです。天気や野菜のことわざ、いろはかるた、弘法大師や伊達政宗にまつわる話まで、昔から暮らしのなかで言い交わされてきた言葉を集めました。解説に、そのことわざが生まれたわけを添えています。かっこの中は読み方です。全10問、全問に声かけ例が付いています。
10問・3択・約20分|全問に声かけ例つき
第1問
天気のことわざです。「夕焼けは○○」。○○に入るのはどれでしょう?
- 1晴れ
- 2雨
- 3大風
こたえ1 晴れ
解説
晴れです。「夕焼けは晴れ、朝焼けは雨」といわれます。夕焼けは、西の空に雲がなく、空気がきれいなときに起こります。天気は西から変わるので、次の日は晴れになりやすいのです。ただし、夏と冬にははずれることもあるそうです。
声かけ例
「夕焼けで空が赤く染まるころ、このあたりの家々からは、どんなふうに夕方の気配が伝わってきましたか?」
第2問
上方(かみがた)のいろはかるたは、「い」の札が「一寸先は闇」です。では、江戸のいろはかるたの「い」の札はどれでしょう?
- 1一を聞いて十を知る
- 2犬も歩けば棒にあたる
- 3石の上にも三年
こたえ2 犬も歩けば棒にあたる
解説
犬も歩けば棒にあたるです。いろはかるたは、江戸時代の天明年間ごろに上方で生まれ、文化年間には江戸でもつくられました。上方と江戸のかるたを比べると、同じ札もありますが、それぞれ独自の札も見られます。
声かけ例
「よその土地の方と話していて、このあたりの言い方とは違うなと感じた、どんなやりとりがありましたか?」
第3問
「桃栗三年柿八年」。この「三年」「八年」は、何までの年数を言ったものでしょう?
- 1実がなるまで
- 2花が咲くまで
- 3木が枯れるまで
こたえ1 実がなるまで
解説
実がなるまでです。あとに「柚子(ゆず)の大ばか十八年」「梅は酸いとて十三年」などと続けることもあり、実を口にするのを待ちこがれる気持ちも表しているといわれます。続く言葉は、地域や年代によって違います。
声かけ例
「柿や栗の実が色づくころ、このあたりの人たちは、その木をどんなふうに気にかけていましたか?」
出典: 「桃栗三年柿八年」に続く言葉がいくつかあるが、なぜそんなにあるのか(幸田町立図書館)|レファレンス協同データベース
第4問
「情けは人のためならず」。このことわざの本来の意味はどれでしょう?
- 1情けをかけると、その人のためにならない
- 2情けは、人に見せびらかすためにかけるものではない
- 3情けをかけておくと、めぐりめぐって自分のためになる
こたえ3 情けをかけておくと、めぐりめぐって自分のためになる
解説
めぐりめぐって自分のためになる、です。「ならず」は「〜ではない」という意味で、「人のためではない、自分のためである」と読みます。文化庁の平成22年度「国語に関する世論調査」では、「その人のためにならない」と受け取る人が、本来の意味で受け取る人とほぼ同じ割合でした。
声かけ例
「困ったときはお互いさまと、このあたりでは、どう手を貸し合うものでしたか?」
第5問
野菜のことわざです。「なすの花と○○は、千に一つも仇(あだ)がない」。仇は、無駄になることです。○○に入るのはどれでしょう?
- 1お天道さまの光
- 2医者の薬
- 3親の意見
こたえ3 親の意見
解説
親の意見です。ナスの花は必ず実になり、無駄になる花がありません。同じように、親の意見も必ず役に立つものだ、という意味です。
声かけ例
「若いころ、年上の方から言われたひとことが、あとになって役に立ったと感じたのは、どんな場面でしたか?」
第6問
「瓢箪(ひょうたん)から駒(こま)」。奥州の大将、伊達政宗(だてまさむね)は、陣中の遊びの景品に、腰につけていた瓢箪を出しました。帰りぎわ、景品の瓢箪を取った人に、政宗が与えたものは何でしょう?
- 1乗ってきた馬
- 2腰の刀
- 3米俵
こたえ1 乗ってきた馬
解説
乗ってきた馬です。大阪冬の陣の和睦のあと、陣中で香合わせ(こうあわせ)が行われました。政宗は帰るとき、乗ってきた馬を飾りをつけたまま与え、「諺(ことわざ)通り瓢箪から駒がでたぞよ」と言ったと、『名将言行録』の現代語訳に伝わります。ことわざは、意外なところから意外なものが出ることのたとえです。
声かけ例
「たんすや押し入れの奥から思いがけないものが出てくると、ご家庭ではそれをめぐってどう話がはずみましたか?」
出典: 「瓢箪から駒」のことわざの成り立ちを知りたい。また伊達政宗が瓢箪から馬を取り出したという逸話(近畿大学中央図書館)|レファレンス協同データベース
第7問
「弘法(こうぼう)にも筆の誤り」。弘法大師が、門にかける額の字を書いたという話があります。額を打ち付けてから見ると、字のどこが欠けていたでしょう?
- 1最後のはらい
- 2最初の点
- 3真ん中の横線
こたえ2 最初の点
解説
最初の点です。応天門(おうてんもん)の額の「応」の字に、最初の点がありませんでした。弘法大師は筆を投げて点を打った、という逸話が今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう)にあり、この話からことわざが生まれたようです。
声かけ例
「お店の看板は、このあたりでは、どんなふうに書かれて目を引くものでしたか?」
第8問
お客に受けない役者のことを「大根役者」といいます。大根のどんなところからついた呼び名でしょう?
- 1太くて動きがにぶいところ
- 2食べてもあたらないところ
- 3煮ると形がくずれやすいところ
こたえ2 食べてもあたらないところ
解説
食べてもあたらないところです。大根は消化がよいので、お腹の調子が悪くなる、つまり「あたる」ことがめったにありません。ここから、あたらない(ウケない)役者をこう呼ぶようになりました。
声かけ例
「ひいきの役者さんの話になると、若いころ、まわりの人たちはどう盛り上がるものでしたか?」
第9問
「急がば回れ」のもとになったとされる和歌は、琵琶湖(びわこ)のあたりの道を詠んだものです。舟で湖を渡るより、どうするほうが着実だと詠んでいるでしょう?
- 1山を越えて歩く
- 2矢橋(やばせ)の岸で風がやむのを待つ
- 3瀬田(せた)の長橋を渡る
こたえ3 瀬田(せた)の長橋を渡る
解説
瀬田の長橋を渡るほうです。和歌は「武士(もののふ)のやばせの舟は早くとも急がばまわれ瀬田の長橋」。矢橋の渡し舟で湖を渡るより、瀬田の長橋、いまの瀬田の唐橋(からはし)を通るほうが着実で、結果として早く着く、というたとえです。
声かけ例
「急いだせいでかえって遠回りになった、子どものころのどんな出来事が浮かびますか?」
第10問
「山椒(さんしょう)は小粒でもぴりりと辛い」。このことわざから名前がついたといわれる鳥が、サンショウクイです。この名前は、どう見立ててつけられたでしょう?
- 1山椒を食べてヒリヒリと鳴いている
- 2羽の色が山椒の実に似ている
- 3山椒の木に巣をかける
こたえ1 山椒を食べてヒリヒリと鳴いている
解説
山椒を食べてヒリヒリと鳴いている、という見立てです。サンショウクイのなかまのリュウキュウサンショウクイは、ヒリリリリ、ヒリリリと鳴きます。この声を、ことわざの山椒の辛さに重ねて名づけたといわれています。
声かけ例
「体は小さくても負けん気の強い子は、子どものころの遊び仲間のなかで、どう張り合っていましたか?」
声かけ例の使い方
正解を言ったあとに、そのまま読み上げてください。答え合わせで終わらせず、その場の会話につなげるための一言です。 知識を問い直すのではなく、その方の経験を聞く形にしてあります。正解・不正解には触れないので、外した方にも同じように聞けます。
このサイトのクイズは、脳トレや会話のきっかけとして使うものです。認知症の予防や治療の効果をうたうものではありません。