ことわざクイズ
ことわざクイズ 天気と食べものと言葉のもと
天気の言い伝え、野菜や果物のことわざ、ふだん何気なく使っている言葉のもとをたずねるクイズです。ツバメや茶わんで天気を占う言い伝えから、十三里や米の字の祝い、いたちごっこや他山の石まで、暮らしのなかで言い交わされてきた言葉を集めました。解説に、その言葉が生まれたわけを添えています。かっこの中は読み方です。全10問、全問に声かけ例が付いています。
10問・3択・約20分|全問に声かけ例つき
第1問
「ツバメが低く飛ぶと雨」といいます。雨の前にツバメが低く飛ぶのは、なぜでしょう?
- 1えさの虫が、高く飛べなくなるから
- 2巣にぬる泥を、地面で集めるから
- 3強い風で、高く上がれないから
こたえ1 えさの虫が、高く飛べなくなるから
解説
えさの虫が高く飛べなくなるから、といわれます。雨が降る前は、空気中の水蒸気が増えてきます。ツバメのえさになる小さな虫たちは、体や羽が湿り気をおびて重たくなり、高く飛べなくなります。その虫を追いかけるので、ツバメも低く飛ぶというわけです。
声かけ例
「雨が降り出しそうになると、このあたりでは、外にいる人たちがどう動き出しましたか?」
第2問
「米(こめ)の字の祝い」。米という字を分けると、ある数になることからついた呼び名です。何歳のお祝いでしょう?
- 177歳
- 288歳
- 399歳
こたえ2 88歳
解説
88歳です。「米」の字を分けると「八十八」になります。このことから、88歳のお祝いを「米寿(べいじゅ)の祝い」や「米の字の祝い」といいます。
声かけ例
「長生きのお年寄りは、このあたりでは、まわりからどんなふうに頼りにされ、慕われるものでしたか?」
第3問
「栗(くり)よりうまい十三里(じゅうさんり)」。この「十三里」は、何のことでしょう?
- 1里芋
- 2サツマイモ
- 3かぼちゃ
こたえ2 サツマイモ
解説
サツマイモです。「くり(九里)」と「より(四里)」を足すと十三里になります。ちょうど江戸から十三里のところに、サツマイモの産地、いまの埼玉県の川越(かわごえ)があったことからきています。1里は、約3.9キロです。
声かけ例
「さつまいもが出回る季節、子どものころは、焼きいもやふかしいもがどんなふうにして手もとに届くものでしたか?」
第4問
天気のことわざです。「茶わんの○○がきれいにとれると雨、つくと晴れ」。○○に入るのはどれでしょう?
- 1茶しぶ
- 2水のしずく
- 3ご飯粒
こたえ3 ご飯粒
解説
ご飯粒です。『天気予知ことわざ辞典』に「茶碗の御飯粒がきれいにとれると雨、つくと晴」とあります。昭和24年にまとめられた『福井県の天気俚諺(りげん)』にも、同じ言い伝えが書きとめられています。
声かけ例
「お茶わんにご飯粒が残っていると、子どものころの食卓では、どんなやりとりがありましたか?」
出典: 天気のことわざで、「茶碗に○○がつかないと雨、つくと晴れ」の○○の部分を調べている(福井県立図書館)|レファレンス協同データベース
第5問
「芝居(しばい)、蒟蒻(こんにゃく)、芋(いも)、南瓜(かぼちゃ)」。江戸時代に、言葉の調子がいいように並べたものです。何を並べたものでしょう?
- 1女の人の好きなもの
- 2子どもの好きなもの
- 3男の人の好きなもの
こたえ1 女の人の好きなもの
解説
女の人の好きなものです。同じ意味で、「芋、蛸(たこ)、南瓜(なんきん)」という言い方もあります。
声かけ例
「芝居や映画がかかると聞けば、若いころのまわりの人たちは、どう盛り上がっていましたか?」
第6問
ちょうどよい時をのがして、役に立たないことのたとえです。「六日(むいか)の菖蒲(あやめ)、十日(とおか)の○○」。○○に入るのはどれでしょう?
- 1桜
- 2梅
- 3菊
こたえ3 菊
解説
菊です。5月5日の端午(たんご)の節句には菖蒲を、9月9日の重陽(ちょうよう)の節句には菊を飾ります。節句に1日遅れた菖蒲と菊は役に立たない、というところからきています。「六日の菖蒲」は『平家物語』にも出てきて、のちに「十日の菊」と対にして使われるようになりました。
声かけ例
「菊の花が咲きそろうころ、このあたりの庭先や店先は、どんなふうに秋らしくなっていきましたか?」
出典: 「六日の菖蒲、十日の菊」の意味を知りたい。(小野市立図書館)|レファレンス協同データベース「六日の菖蒲十日の菊」ということわざをはじめに使った人はだれか。(広島県立図書館)|レファレンス協同データベース
第7問
「雨栗日柿(あめくりひがき)」。雨の多い年は栗がよくでき、日照りの年は柿がよくとれる、ということわざです。では、日照りが続くと、栗はどうなるでしょう?
- 1実が熟す前に落ちてしまう
- 2実が大きくなりすぎて割れる
- 3いがが赤く色づく
こたえ1 実が熟す前に落ちてしまう
解説
実が熟す前に落ちてしまいます。柿のほうは、雨が多いと病気や害虫が多くなります。それで、雨の年は栗、日照りの年は柿がよくとれる、といわれます。
声かけ例
「雨の多い年や日照りの年には、若いころ、まわりでは野菜や果物の値段や出来ぐあいが、どんなふうに話題になっていましたか?」
第8問
同じことをくりかえすばかりで、はかどらないことを「いたちごっこ」といいます。これは、もとは江戸時代からある子どもの遊びでした。どんな遊びでしょう?
- 1目かくしで、手をたたく音を追う
- 2輪になって、後ろに手ぬぐいを落とす
- 3手の甲をつまんで、手を重ねていく
こたえ3 手の甲をつまんで、手を重ねていく
解説
手の甲をつまんで、手を重ねていく遊びです。二人でたがいに相手の手の甲をつまみ、自分の手をその上にのせて、「いたちごっこ、ねずみごっこ」と唱えながらくりかえします。この遊びから、同じことをくりかえして、はかどらないことをいうようになりました。
声かけ例
「手の甲を重ねる遊びのように、このあたりの子どもたちは、道具のいらない遊びをどう楽しんでいましたか?」
第9問
「目から鱗(うろこ)が落ちる」。このことばのもとになったといわれる一文は、どの本にあるでしょう?
- 1論語(ろんご)
- 2新約聖書(しんやくせいしょ)
- 3今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう)
こたえ2 新約聖書(しんやくせいしょ)
解説
新約聖書です。その中の「使徒行伝(しとぎょうでん)」に、目から、うろこのようなものが落ちて、ふたたび見えるようになった、という話があります。ことわざの辞典でも、この一文がもとになったと説明されています。
声かけ例
「外国から入ってきた言葉や言い回しは、若いころ、まわりではどんなふうに使われたり、まねされたりするものでしたか?」
第10問
「他山(たざん)の石」。もとは、よその山から出た、どんな石のことでしょう?
- 1質の悪い、つまらない石
- 2めずらしく、きれいな宝石
- 3大きくて、立派な庭石
こたえ1 質の悪い、つまらない石
解説
質の悪い、つまらない石です。中国でいちばん古い詩集『詩経(しきょう)』にある話がもとで、よその山から出た粗悪な石も、自分の宝石を磨くのに使える、という意味です。そこから、本来は「他人の誤った言行も、自分の行いの参考になる」という意味で使われてきました。「人のよい行いを手本にする」という意味で使うのは、本来の使い方ではありません。
声かけ例
「だれかがしくじったとき、このあたりでは、まわりの人たちがそれをどう笑い話に変えていくものでしたか?」
声かけ例の使い方
正解を言ったあとに、そのまま読み上げてください。答え合わせで終わらせず、その場の会話につなげるための一言です。 知識を問い直すのではなく、その方の経験を聞く形にしてあります。正解・不正解には触れないので、外した方にも同じように聞けます。
このサイトのクイズは、脳トレや会話のきっかけとして使うものです。認知症の予防や治療の効果をうたうものではありません。