ことわざクイズ
ことわざクイズ 慣用句の正しい言い方
「出る杭は打たれる」「そうは問屋が卸さない」「舌の根の乾かぬうちに」「青田買い」「腹に据えかねる」「熱にうかされる」「汚名返上」「上を下への大騒ぎ」「怒り心頭に発する」の本来の言い方と、「ぞっとしない」の本来の意味をたずねるクイズです。文化庁の「国語に関する世論調査」で、本来とは違う言い方や意味で使う人が少なくない言葉ばかりです。解説に、調査の結果を添えています。かっこの中は読み方です。全10問、全問に声かけ例が付いています。
10問・3択・約20分|全問に声かけ例つき
第1問
出しゃばったふるまいをすると、まわりの人からこらしめられる、という意味のことわざです。本来の言い方はどれでしょう?
- 1出る釘(くぎ)は打たれる
- 2出る杭(くい)は打たれる
- 3出る杭(くい)は抜かれる
こたえ2 出る杭(くい)は打たれる
解説
「出る杭(くい)は打たれる」が本来の言い方です。文化庁の調査(平成18年度)では、「出る杭は打たれる」を使うと答えた人が73.1%、「出る釘は打たれる」が19.0%でした。年齢別では、60歳以上で「出る釘」の割合がいちばん高くなっています。
声かけ例
「集まりの場で目立つ子がいると、このあたりの大人たちは、どんな言葉をかけていましたか?」
第2問
そんなに思いどおりになるものではない、という意味の言い回しです。本来の言い方はどれでしょう?
- 1そうは問屋(とんや)が卸(おろ)さない
- 2そうは問屋(とんや)が許さない
- 3そうは問屋(とんや)が通さない
こたえ1 そうは問屋(とんや)が卸(おろ)さない
解説
「そうは問屋が卸さない」が本来の言い方です。文化庁の調査(平成18年度)では、「そうは問屋が卸さない」を使うと答えた人が67.7%、「そうは問屋が許さない」が23.5%でした。「許さない」は、50代と60歳以上で2割台後半と高くなっています。
声かけ例
「昔の商店街では、品物が届く日のお店の様子は、どんなふうでしたか?」
第3問
前に言ったことと反することを、すぐに言ったり、したりするさまを、本来はどう言うでしょう?
- 1舌の先の乾かぬうちに
- 2舌の奥の乾かぬうちに
- 3舌の根の乾かぬうちに
こたえ3 舌の根の乾かぬうちに
解説
「舌の根の乾かぬうちに」が本来の言い方です。文化庁の調査(平成18年度)では、「舌の根の乾かぬうちに」を使うと答えた人が53.2%、「舌の先の乾かぬうちに」が28.1%でした。
声かけ例
「気が変わりやすい人をたとえる言い方は、昔、どのようなものでしたか?」
第4問
怒りをこらえきれない思いを、本来はどう言うでしょう?
- 1肝(きも)に据えかねる
- 2腹(はら)に据えかねる
- 3胸(むね)に据えかねる
こたえ2 腹(はら)に据えかねる
解説
「腹に据えかねる」が本来の言い方です。文化庁の調査(平成17年度)では、「我慢できない思いを」と尋ねて、「腹に据えかねる」を使うと答えた人が74.4%、「肝に据えかねる」が18.2%でした。
声かけ例
「我慢が続いた日の夕方、ご家庭の食卓の会話は、どんな調子だったでしょう?」
第5問
会社が、卒業する前の学生に早くから声をかけて採用を決めておくことを、本来はどう言うでしょう?
- 1青田買い(あおたがい)
- 2青田刈り(あおたがり)
- 3青田取り(あおたどり)
こたえ1 青田買い(あおたがい)
解説
「青田買い」が本来の言い方です。文化庁の調査(平成16年度)では、「会社が学生を青田買いする」を使うと答えた人が29.1%、「青田刈りする」が34.2%で、本来でない言い方のほうが多くなりました。「青田刈り」は、50代と60歳以上で、「青田買い」より11〜15ポイント高くなっています。
声かけ例
「稲が青々としてくるころ、その年の実りについて、まわりでは何が語られたのでしょう?」
第6問
夢中になって、見境がなくなることを、本来はどう言うでしょう?
- 1熱にうなされる
- 2熱にあおられる
- 3熱にうかされる
こたえ3 熱にうかされる
解説
夢中になって見境がなくなる、という意味のときは「熱にうかされる」が本来の言い方です。文化庁の調査(平成18年度)では、「熱にうなされる」を使うと答えた人が48.3%、「熱にうかされる」が35.6%で、本来でない言い方のほうが多くなりました。
声かけ例
「時間を忘れるほど夢中になる子の姿を、子どものころ、まわりでどんなふうに見かけましたか?」
第7問
前回失敗してついた悪い評判を、今度こそなくそうと誓う。この気持ちを、本来はどう言うでしょう?
- 1汚名解消(おめいかいしょう)
- 2汚名返上(おめいへんじょう)
- 3汚名挽回(おめいばんかい)
こたえ2 汚名返上(おめいへんじょう)
解説
「汚名返上」が本来の言い方です。文化庁の調査(平成16年度)では、「前回失敗したので今度は〜しようと誓った」という文で尋ねて、「汚名挽回」を使うと答えた人が44.1%、「汚名返上」が38.3%で、本来でない言い方のほうが多くなりました。「汚名挽回」は、40代から60歳以上で、「汚名返上」より10〜16ポイント高くなっています。
声かけ例
「次こそはと張り切る人の様子は、このあたりでは、どう見えたものでしたか?」
第8問
混乱して、大騒ぎになっているさまを、本来はどう言うでしょう?
- 1上を下への大騒ぎ
- 2上や下への大騒ぎ
- 3上も下もの大騒ぎ
こたえ1 上を下への大騒ぎ
解説
「上を下への大騒ぎ」が本来の言い方です。文化庁の調査(平成18年度)では、「上や下への大騒ぎ」を使うと答えた人が58.8%、「上を下への大騒ぎ」が21.3%で、本来でない言い方のほうがずっと多くなりました。
声かけ例
「年の瀬の支度で家じゅうが慌ただしくなるころ、どんな光景がありましたか?」
第9問
「さっきの映画は、あまりぞっとしないものだった」。この「ぞっとしない」は、もともとは、どんな意味の言葉でしょう?
- 1ほとんど驚かなかった
- 2恐ろしくない
- 3面白くない
こたえ3 面白くない
解説
「面白くない」という意味です。文化庁の調査(平成18年度)では、「恐ろしくない」と答えた人が54.1%、本来の意味の「面白くない」を選んだ人が31.3%でした。60歳以上では、その差が5ポイントまで縮まっています。
声かけ例
「映画館があったころ、帰り道の人たちは何を話していたのでしょう?」
第10問
激しく怒ることを、本来はどう言うでしょう?
- 1怒り心頭(しんとう)に達する
- 2怒り心頭(しんとう)に発する
- 3怒り心頭(しんとう)に至る
こたえ2 怒り心頭(しんとう)に発する
解説
「怒り心頭に発する」が本来の言い方です。文化庁の調査(平成17年度)では、「怒り心頭に達する」を使うと答えた人が74.2%、「怒り心頭に発する」が14.0%で、本来でない言い方のほうがずっと多くなりました。
声かけ例
「声を荒らげる人がいると、昔の集まりでは、まわりはどんな雰囲気になりましたか?」
声かけ例の使い方
正解を言ったあとに、そのまま読み上げてください。答え合わせで終わらせず、その場の会話につなげるための一言です。 知識を問い直すのではなく、その方の経験を聞く形にしてあります。正解・不正解には触れないので、外した方にも同じように聞けます。
このサイトのクイズは、脳トレや会話のきっかけとして使うものです。認知症の予防や治療の効果をうたうものではありません。