季節のクイズ 5月版 端午の節句と初夏のはじまり
こいのぼり、初がつお、柏餅、菖蒲打、神田祭、養蚕など、5月のレクにそのまま使える季節のクイズです。全10問、全問に声かけ例が付いています。
10問・3択・約20分|全問に声かけ例つき
第1問
端午(たんご)の節句に揚げる「こいのぼり」。鯉(こい)のどんな言い伝えにあやかったものでしょう?
- 1千年生きて水の神になる
- 2急流を登りきると竜になる
- 3雨を呼んで田をうるおす
こたえ2 急流を登りきると竜になる
解説
急流を登りきると竜になる、という言い伝えです。中国の黄河(こうが)の上流に「竜門(りゅうもん)」という急流があり、これを登ることができた鯉は竜になるといわれました。古くから鯉は、滝をも登る魚、困難を乗りこえて立身出世する魚と考えられてきました。いまのような吹き流しの形のこいのぼりは、全国では江戸時代の中ごろから揚げられるようになったとされます。
声かけ例
「このあたりでは、空のようすを見て何を決めていましたか?」
第2問
春に黒潮にのって、南の海から関東の近海までやってくる「初がつお」。別名を何というでしょう?
- 1のぼりがつお
- 2はしりがつお
- 3わたりがつお
こたえ1 のぼりがつお
解説
のぼりがつおです。かつおは南の暖かい海にすむ魚ですが、春になると暖流(黒潮)にのって太平洋岸を北上し、関東の近海に現れます。新緑の5月になると伊豆・鎌倉沖でとれ始め、初物を好んだ江戸っ子が争って買い求めたといわれます。逆に9月下旬から10月ごろ、水温が下がって南へ下るときは「戻りがつお」と呼ばれます。
声かけ例
「魚を売りに来る人は、このあたりではどんなふうに回っていましたか?」
第3問
端午の節句の供え物にされる柏餅(かしわもち)。柏(かしわ)の葉が使われるのは、その葉のどんなところからでしょう?
- 1香りが強く虫を寄せつけないところ
- 2葉のかたちが武家の家紋に使われたところ
- 3新芽が育つまで古い葉が落ちないところ
こたえ3 新芽が育つまで古い葉が落ちないところ
解説
新芽が育つまで古い葉が落ちないところからです。そこから「子孫繁栄」の願いを表しているとされます。柏餅は、平たく丸い餅を二つに折ってあんを挟み、柏の葉で包んだ餅菓子。江戸時代に作られはじめたとされ、5月5日に男の子の成長を願う端午の節句の供え物に使われています。
声かけ例
「葉っぱや竹の皮は、暮らしの中で何に使われましたか?」
第4問
埼玉県春日部市にある「牛島(うしじま)のフジ」。根元の幹まわりは、どれくらいあるでしょう?
- 1約3メートル
- 2約6メートル
- 3約10メートル
こたえ3 約10メートル
解説
約10メートルです。幹は根元から何本にも分かれて枝を広げ、花穂(かすい)は長さ2メートル70センチに達するものもあります。知られているフジのうち最大のもので、昭和3年に国の天然記念物に指定されました。
声かけ例
「家のまわりで、つるが這っていたものは何でしたか?」
第5問
5月5日に子どもたちがした「菖蒲打(しょうぶうち)」。束ねた菖蒲の葉で、何をたたく遊びでしょう?
- 1木の幹
- 2地面
- 3水面
こたえ2 地面
解説
地面です。江戸時代には、5月5日に武家屋敷でも行われました。福井に残る絵には、屋敷にこいのぼりやさまざまな模様の幟(のぼり)が立てられ、子どもの祝いが盛大に催されたようすが描かれています。これを足羽山(あすわやま)に登って見物する人たちもいたそうです。
声かけ例
「祝いごとの日には、子どもにどんなことが許されましたか?」
第6問
いまは5月に行われる「愛鳥週間」。もとは1日だけの「バードデー」でした。それは何月何日だったでしょう?
- 13月10日
- 24月10日
- 35月10日
こたえ2 4月10日
解説
4月10日です。戦後の復興が進められていた昭和22年、この日に「バードデーの集い」が始まりました。アメリカ人の鳥類学者オースチン博士が、「鳥類についての正しい知識と愛護思想の普及」を目的に提唱したものです。その後、運動をより広めるため、昭和25年に毎年5月10日から16日までの1週間が「愛鳥週間(バードウィーク)」と定められ、いまに至っています。
声かけ例
「村や町で大事にされていた生きものには、どんなものがいましたか?」
出典: 愛鳥週間について|全国野鳥保護のつどい(環境省)第79回愛鳥週間「全国野鳥保護のつどい」について(環境省 自然環境局野生生物課)
第7問
5月に行われる神田祭(かんだまつり)。江戸時代、山王祭(さんのうまつり)とともに「天下祭(てんかまつり)」と呼ばれました。なぜでしょう?
- 1江戸城の中まで入ることを許されたから
- 2将軍が城から行列を見物したから
- 3将軍が祭りの費用を出していたから
こたえ1 江戸城の中まで入ることを許されたから
解説
江戸城の中まで、神輿(みこし)や山車(だし)が入ることを許されていたからです。江戸時代、城内への御練りが認められていた山王祭と神田祭は「天下祭」と呼ばれました。神田祭は神田神社で行われ、山王祭・深川八幡祭りとならぶ江戸三大祭の一つ、また日本三大祭の一つにも数えられます。
声かけ例
「町内の当番や役が回ってくると、何をしていましたか?」
第8問
かつて養蚕(ようさん)をしていた農家には、いまも残る特徴があります。どんな特徴でしょう?
- 1土間がふたつある
- 2縁側が二重になっている
- 3高窓(たかまど)がある
こたえ3 高窓(たかまど)がある
解説
高窓です。養蚕は主に農家の母屋(おもや)の一室を使って行われました。障子に目張りをして保温し、火鉢で暖をとって蚕(かいこ)の卵をかえします。孵化(ふか)した蚕は、桑の葉をたくさん食べる時期と、食べずに動かない「眠(みん)」を何度か繰り返して大きくなります。やがて糸を吐いて繭(まゆ)を作り、その繭は農家にとって貴重な現金収入でした。
声かけ例
「家の仕事で、子どもがよく言いつけられたのはどんなことでしたか?」
第9問
「富貴(ふうき)の花」とも呼ばれる牡丹(ぼたん)。奈良時代に中国から日本へ渡ってきたとき、何として持ちこまれたでしょう?
- 1薬になる木
- 2庭を飾る花
- 3染めもののもと
こたえ1 薬になる木
解説
薬になる木としてです。観賞用に栽培されるようになるのは平安時代の宮廷や寺院からで、当時は「深見草(ふかみぐさ)」「二十日草(はつかぐさ)」とも呼ばれました。江戸時代には庶民にも広まり、元禄から宝永(江戸時代の中ごろ)に流行して、300種以上の牡丹を載せた園芸書まで出版されています。
声かけ例
「庭先や道ばたで、花の香りがしてきたのはどんなときでしたか?」
第10問
江戸時代のはじめ、男の子が生まれた武家では、かぶとをどこに飾ったでしょう?
- 1家の前
- 2蔵の中
- 3寺の境内(けいだい)
こたえ1 家の前
解説
家の前です。男子誕生の盛大なお披露目として、かぶとを家の前に飾り、往来の人々に見せました。やがて庶民にも節句の祝いが広まりますが、細工物をつけた豪華なかぶとが幕府の贅沢禁止令で取り締まられ、飾りつけは家の前から座敷へ移ります。こうして五月人形は、装飾をこらした工芸品になっていきました。
声かけ例
「一年に一度だけ出てくるものには、何がありましたか?」
声かけ例の使い方
正解を言ったあとに、そのまま読み上げてください。答え合わせで終わらせず、その場の会話につなげるための一言です。 知識を問い直すのではなく、その方の経験を聞く形にしてあります。正解・不正解には触れないので、外した方にも同じように聞けます。
このサイトのクイズは、脳トレや会話のきっかけとして使うものです。認知症の予防や治療の効果をうたうものではありません。