連想クイズ
連想クイズ わたしは誰でしょう 歌舞伎・文楽・能・雅楽の舞台
文楽、黒衣、廻り舞台、奈落、定式幕、花道、鏡板、橋掛り、笙、篳篥が「わたし」になって、いくつかのヒントで自分のことを話す連想クイズです。歌舞伎・文楽・能・雅楽の舞台まわりの話題を集めました。ヒントは1つずつ区切って読み上げ、最後まで読んでから選択肢を出すと、途中で分かった方も声を出しやすくなります。かっこの中は読み方です。全10問、全問に声かけ例が付いています。
10問・3択・約20分|全問に声かけ例つき
第1問
わたしは、日本の伝統芸能です。人形を使って、物語を演じます。1体の人形を、3人で操ります。ひとりは頭と右手、ひとりは左手、ひとりは足を受け持ちます。わたしは何でしょう?
- 1歌舞伎(かぶき)
- 2文楽(ぶんらく)
- 3能(のう)
こたえ2 文楽(ぶんらく)
解説
文楽です。1体の人形を3人で遣う「三人遣い」で、頭と右手を主遣い、左手を左遣い、足を足遣いが受け持ちます。人間らしい動きと豊かな表現を求める中で、この遣い方が生まれたとされています。
声かけ例
「子どものころ、人形を使った出し物は、このあたりでどんなものが人気でしたか?」
第2問
わたしは、文楽の舞台で、人形を操る人が着る黒い衣裳です。頭巾(ずきん)とそろいで着ます。黒は舞台の上では「見えない」ものという約束事があります。わたしは何でしょう?
- 1黒衣(くろご)
- 2紋付(もんつき)
- 3裃(かみしも)
こたえ1 黒衣(くろご)
解説
黒衣です。人形を操る人の基本の衣裳は、黒衣と頭巾です。木綿でできていて、左の腰にある大きなポケットに、左遣いが小道具を入れます。
声かけ例
「学芸会の日、舞台の裏では、まわりの人がどう動いていたでしょうか?」
第3問
わたしは、歌舞伎の舞台のしかけです。舞台の床が丸く切り抜かれていて、回ります。丸い床の半分で芝居をしている間に、その裏側の半分で、次の場面の大道具(おおどうぐ)を用意することもあります。180度回すと、次の場面になります。わたしは何でしょう?
- 1セリ(せり)
- 2スッポン
- 3廻り舞台(まわりぶたい)
こたえ3 廻り舞台(まわりぶたい)
解説
廻り舞台です。丸く切り抜いた舞台を回して、場面を非常に速く変えることができます。江戸時代には人の力で回していましたが、いまは電動になっています。
声かけ例
「昔の映画や芝居で、場面がぱっと変わって驚いたのは、どんな場面でしたか?」
第4問
わたしは、歌舞伎の劇場にある場所です。舞台の地下にあたる空間です。しかけを使って舞台に出る俳優が、ここを行き来します。江戸時代の芝居小屋では、舞台のしかけを人の力でここから動かしていました。わたしは何でしょう?
- 1桟敷(さじき)
- 2奈落(ならく)
- 3楽屋(がくや)
こたえ2 奈落(ならく)
解説
奈落です。舞台や花道の地下の空間で、大ゼリが下りてくる場所です。小ゼリやスッポンを使う俳優も行き来します。江戸時代の芝居小屋では、廻り舞台やセリなどのしかけを、奈落から人の力で動かしていました。
声かけ例
「町の芝居小屋や映画館の前は、にぎわうと、どのような人が集まっていましたか?」
第5問
わたしは、歌舞伎の舞台で使う、三色の幕です。「いつも使われている幕」という意味の名前です。国立劇場のものは、左から、黒、濃い緑の萌葱色(もえぎいろ)、柿色の順です。下手(しもて)から上手(かみて)に向かって、開けていきます。わたしは何でしょう?
- 1緞帳(どんちょう)
- 2垂れ幕(たれまく)
- 3定式幕(じょうしきまく)
こたえ3 定式幕(じょうしきまく)
解説
定式幕です。「定式」は「いつも使うもの」という意味で、いつも使われている幕を指します。国立劇場では左から黒、萌葱色、柿色です。江戸の昔は劇場ごとに色の並びが違い、いまの歌舞伎座などは森田座と同じ並びを使っています。
声かけ例
「秋の催しで、幕が上がるのを待つ間、まわりの方はどんな話をしていたでしょうか?」
第6問
わたしは、歌舞伎の劇場にある通路です。舞台の下手(しもて)にあり、客席の中を通ります。舞台と同じ高さです。屋内の場面では廊下、屋外の場面では道になります。わたしは何でしょう?
- 1花道(はなみち)
- 2七三(しちさん)
- 3道行(みちゆき)
こたえ1 花道(はなみち)
解説
花道です。舞台と同じ高さで、客席の中を通ります。舞台とは別の場面を演じる場所にもなり、ここを通る出入りは大きな見せ場です。客席に近いので、見る人に強い印象を与えます。
声かけ例
「お祭りの日、行列が目の前を通ると、まわりの人は何をしていましたか?」
第7問
わたしは、能舞台にあって、松の絵が描かれている板です。能舞台の背景に飾りはなく、わたしに描かれた松だけです。わたしは何でしょう?
- 1地謡座(じうたいざ)
- 2鏡板(かがみいた)
- 3アト座
こたえ2 鏡板(かがみいた)
解説
鏡板です。鏡板に描かれた松以外に、能舞台には飾りも舞台装置もありません。観客席との間を仕切る幕も、揚幕のほかにはありません。
声かけ例
「お正月に門の前に立てる松飾りは、このあたりではどんなものを見かけましたか?」
第8問
わたしは、能舞台の本舞台(ほんぶたい)の斜め後ろにのびる通路です。登場人物の通り道になるほか、現実とあの世をつなぐ道を表すこともあります。端には、3色または5色の揚幕(あげまく)が下がっています。わたしは何でしょう?
- 1橋掛り(はしがかり)
- 2鏡の間(かがみのま)
- 3切戸口(きりどぐち)
こたえ1 橋掛り(はしがかり)
解説
橋掛りです。本舞台の斜め後ろにのびていて、途中に3本の松が置かれます。登場人物の通路になるほか、現実とあの世をつなぐ道や、別の空間を表すこともあります。端の揚幕は、3色または5色の緞子(どんす)でできています。
声かけ例
「このあたりのお寺や神社へ続く道では、どんなものが目に入ったでしょうか?」
第9問
わたしは、雅楽(ががく)の楽器です。長さの違う17本の竹の管を、吹き口のついた部分(匏・ほう)に差してあります。長さは約50センチです。吹いても、吸っても、同じ音が出ます。わたしは何でしょう?
- 1尺八(しゃくはち)
- 2三味線(しゃみせん)
- 3笙(しょう)
こたえ3 笙(しょう)
解説
笙です。姿が鳳凰に似ていることから、鳳笙(ほうしょう)とも呼ばれます。直径約7センチ、長さ約50センチで、17本の竹管のうち15本の根元に金属の簧(リード)があります。東南アジアの各地にも似た楽器があります。
声かけ例
「小学校のころ、吹いて音を出して遊んだものといえば、何がありましたか?」
第10問
わたしは、雅楽の楽器です。竹の管に、葦(あし)でできたリードを差して吹く、縦笛です。ほとんどの雅楽の種目で使われます。わたしは何でしょう?
- 1篳篥(ひちりき)
- 2龍笛(りゅうてき)
- 3琵琶(びわ)
こたえ1 篳篥(ひちりき)
解説
篳篥です。管本体は6寸(約18センチ)と小さいのに、リードにあたる蘆舌(ろぜつ)を差して吹くダブルリードの縦笛で、想像以上の音量が出ます。
声かけ例
「お正月の初詣で、神社の境内からは、どんな音が聞こえてきたでしょうか?」
声かけ例の使い方
正解を言ったあとに、そのまま読み上げてください。答え合わせで終わらせず、その場の会話につなげるための一言です。 知識を問い直すのではなく、その方の経験を聞く形にしてあります。正解・不正解には触れないので、外した方にも同じように聞けます。
このサイトのクイズは、脳トレや会話のきっかけとして使うものです。認知症の予防や治療の効果をうたうものではありません。